とかち鹿追ジオパークのロゴマークは雪の結晶の形をしています。このデザインはジオパークのテーマである凍れをイメージしたものです。全国のジオパークのロゴマークを見てみると、地形や地質を元にデザインされているものが多数です。その中で雪のデザインはユニークで、また、鹿追の特徴をよく表しています。
さて、今回の写真映えスポットは、場所ではなく、タイミングを紹介する番外編です。題材はずばり、とかち鹿追ジオパークのロゴマークのような雪結晶です。雪結晶の分類では樹枝六華と呼ばれます。サイズは直径1~3mm程度のものがよく見られますが、時には10mm近くになることもあります。雪の結晶形は、結晶が成長する上空の温度と水蒸気の状況で決まります。樹枝六花は上空の気温が氷点下15℃前後で、水蒸気が多いときによく現れます。上空を調べるのは難しいですが、地表の気温が氷点下5℃程度まで下がったときがチャンスです。もうひとつ大切なのは、風が弱いことです。風が静かで、雪がふんわり降りてくる日は結晶が壊れずに舞い降りてきます。
※ジオパーク・ビジターセンターの玄関タイルに積もった雪。2021年1月撮影。
写真は、色の濃い下地があると形がわかりやすくなります。黒い布なので雪を受けるなら、融けないよう外でよく冷やしておくとよいです。コートの上や手すりなどに積もったものも狙い目です。しんしんと雪が降る日、ぜひ撮影に挑戦してみてください。
本投稿は広報しかおい2021年12月号掲載「ジオパーク的写真映えスポット 番外編 六華の雪結晶」を再構成したものです。
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