然別湖は毎年全面結氷し、その湖上では、1月末から3月初旬にかけて雪や氷でつくられた多数のイグルーが立ち並ぶ、しかりべつ湖コタンが開催されます。しかりべつ湖コタンの造形は毎年とても美しく、何よりの写真映えスポットなのですが、今回は足元に現れるかも知れない自然の造形をご紹介します。
それは霜の花、フロストフラワーです。
フロストフラワーは、凍った湖や川の上に形成される霜の結晶です。経験的には、新しくできた湖氷や海氷の上で、氷点下15℃以下に冷えた、風の弱い日に形成されることが知られています。然別湖は、周囲を山に囲まれて冷気が溜まりやすいこともあり、しばしばこの条件を満たします。
フロストフラワーが現れるポイントは、雪が積もっていない氷の上です。然別湖の上はほとんどの場所で雪が積もってしまいますが、染み出した水が凍って表面がツルツルの氷になっている場所もあります。イグルーの脇などにあったりしますので、探してみてください。
イグルー脇の白い氷に現れたフロストフラワー
フロストフラワーのクローズアップ
雪が積もっていない透明な氷の上に現れたフロストフラワー
本投稿は広報しかおい2022年2月号掲載「ジオパーク的写真映えスポット 然別湖のフロストフラワー」を再構成したものです。
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