とかち鹿追ジオパークは、昨年12月に、日本ジオパークに認定されて10年となりました。認定10周年を記念して、2024年3月12日から17日の会期で、鹿追町民ホールを会場に、「ジオ絵本カーニバルinとかち鹿追ジオパーク」を開催いたします。
山や森のこと、川や水辺のこと、暮らしのこと、私たちが向かう未来のことなど、ジオパークと関係するテーマから約400冊の絵本を展示します。大人の方も、童心に帰って絵本が彩るカーニバルをお楽しみください。会場の絵本は自由にご覧いただけます。
また、会期中、3月16日と17日には、工作のワークショップや、自然・風景の写真を交えたトークショーなども開催いたします。詳細は追って、このページに掲載いたします。
日時:2024年3月12日(火)~17日(日)10:00-16:00
会場:鹿追町民ホール ホワイトホール(鹿追町東町3丁目2番地)
入場料:無料
主催:とかち鹿追ジオパーク推進協議会
共催:NPO法人絵本カーニバル
協力:鹿追町図書館、鹿追町教育委員会
後援:十勝毎日新聞社、北海道新聞帯広支社
チラシPDFファイル
3月16、17日 イベント内容
10:00~16:00 いつでも体験できるもの
※スタッフのお昼休みなどでお待ちいただく場合もあります
◎絵本読み聞かせコーナー
・読みたい絵本を持って、スタッフをお訪ねください
◎ジオガイドによる展示とクイズ
・とかち鹿追ジオパーク認定のジオパークガイドたちによるクイズコーナーです
◎野生動物写真缶バッジ作り
・鹿追在住の動物写真家・佐々木康人さんが撮影した野生動物写真で缶バッジをつくります。1回100円。
◎物販コーナー
・とかち鹿追ジオパークらしいグッズを販売します。
◎【17日のみ】手すきのしおり作り
・神田日勝記念美術館スタッフによる牛乳パックを使った手すきのしおり作りです。
ステージでのイベント
3月16日
時間 | 内容 |
10:30-11:30 | ミヤベイワナ工作ワークショップ |
12:00-12:30 | スライドとトーク「しばれの世界」金森晶作 |
13:30-14:30 | 絵本づくりワークショップ |
15:00-15:30 | スライドとトーク(仮題)「森と湖のじかん」松本宏樹 |
3月17日
時間 | 内容 |
10:30-11:30 | ミヤベイワナ工作ワークショップ |
12:00-12:30 | スライドとトーク「しばれの世界」金森晶作 |
13:30-14:30 | 絵本づくりワークショップ |
15:00-15:30 | スライドとトーク「鹿追の山野草」阿久澤小夜里 |
◎ミヤベイワナ工作ワークショップ
ジオパークガイドの櫻庭ひさよさんと、折り紙工作で、然別湖にしかいない魚「ミヤベイワナ」をつくります。どうしてミヤベイワナは然別湖にしかいないのか、お話もお楽しみに! 参加費:300円
◎絵本づくりワークショップ
図書館のボランティア活動などで活躍する伊藤明美さんと一緒に絵本をつくりましょう!白紙の本に、ステンシルを使ってあなたが考えた物語を描きます。参加費:300円
◎スライドとトーク
自然が大好きな、とかち鹿追ジオパークの仲間たちが、写真を交えてお話します。
・「しばれの世界」
鹿追をはじめとする北海道の雪山や南極で経験したしばれの世界を、とかち鹿追ジオパークの金森晶作専門員が紹介します。
・(仮題)「森と湖のじかん」
鹿追の子どもたちが大好きなネイチャーガイドのマッツこと松本宏樹さんが、選りすぐりの写真と共にお話します。
・「鹿追の山野草」
巡る季節の中で愛でてきた鹿追の山野草を、ネイチャーガイドの阿久澤小夜里さんが紹介します。
絵本以外の展示
◎とかち鹿追ジオパークの世界を表現したタペストリー
冬季に全面結氷する然別湖、エゾナキウサギが暮らし永久凍土が残る岩場、積み重なった地層の上で農業が営まれる大地を描いた3本のタペストリーを展示します。鹿追町のこども園や保育所に通う子どもたちが顔や模様を描いてくれた動物たちがタペストリーを彩ります。
◎神田日勝記念美術館蔵 村上康成さんの作品展示
絵本作家としても著名な、村上康成さんが、神田日勝記念美術館での企画展「水と魚、魅惑の世界展」(2021年)にあわせて制作した作品2点を会場に展示します。
・村上康成《然別湖と日勝へのオマージュ》180.0×450.0cm 2021年
・村上康成《湖空のオジロワシ》180.0×90.0cm 2021年
◎ストーリー展示「森と湖のじかん」
マッツこと、松本宏樹さんによる、然別湖周辺の自然環境と動物たちの写真と物語をパネルにして展示します。
ジオ絵本カーニバルについて
持続可能な地域づくりを目指すジオパーク活動は多様な話題を扱います。例えば、ユネスコ世界ジオパークが扱うトップ10トピックスとして、次のテーマが掲げられています。「天然資源」「地質(自然)災害」「気候変動」「教育」「科学」「文化」「女性」「持続可能な開発」「地域および先住民の知識」「地質遺産の保全」。
また、とかち鹿追ジオパークに目を向けたときも、「火山」「凍れ(しばれ)」「この土地ならではの生態系」「アイヌの人たちのこと」「開拓の歴史」「農業」「脱炭素の活動のこと」など、大切な話題がたくさんあります。
認定10周年を迎えたとかち鹿追ジオパークで、改めてジオパーク活動について考えるとき、この多様なテーマを、絵本を介して俯瞰したいと考えました。絵本は様々な分野への好奇心を育む入口で、また、その表現は多くの人に届きます。さらに、鹿追のことや、地球全体のことに想いを馳せながら、多くの人と一緒に展示する絵本を選ぶことができます。
今回、鹿追では、たくさんのボランティアの方々と協力して、14題のテーマを設定し、鹿追町図書館の蔵書を中心に絵本を選びました。十勝ゆかりの作家、エゾナキウサギが登場する絵本など、鹿追ならではの絵本も多数あります。
また、NPO法人絵本カーニバルからも、地球の広さ、時間の流れ、様々な文化、人々の想いなどにつながる、選りすぐりの絵本がやってきます。
絵本カーニバルは、絵本を楽しむ空間と体験を届け、絵本を媒体としたコミュニケーションを提案し、地域における子どもの居場所づくりとして行われてきた活動です。今回は、長きにわたって絵本カーニバルの活動を行ってきたNPO法人絵本カーニバルとの共催で、ジオパーク活動と絵本カーニバルのコラボが実現しました。
参考:絵本カーニバル(外部リンク)
会場では、鹿追に暮らす人たちと、とかち鹿追ジオパークに関連したテーマで選んだ絵本約200冊、そして、NPO絵本カーニバルが今回のコラボレーションに相応しいテーマで選んだ絵本約200冊を展示します。
お子さんはもちろんのこと、かつては子どもだった大人の皆さんも、ぜひ足をお運びください。
きっと、子どもに向けて描かれたからこそ響く絵本や、以前手にした懐かしい絵本に出会えるはずです。