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とかち鹿追ジオパークを守る

変動する地球の中で守り継ぎたい地域の遺産

とかち鹿追ジオパークでは、地域の遺産が記憶する地球のできごとを伝え、守る活動を行なっています。
ジオパークのサイトを訪問される前に下記についてご一読ください。

北海道石とその保全についてのお願い

とかち鹿追ジオパークのエリア内より新鉱物「北海道石」が発見されました。

この北海道石を含むオパール産地は、無許可での採掘は禁止されている場所にあり、過去に数回盗掘者が捕まっています。

この北海道石の保全について推進協議会長より声明を出しておりますので、あわせてご確認ください。

紫外線をうけて光るオパール

然別湖の山や森へ訪れる際のお願い

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大西

然別湖周辺では、ナキウサギ観察や登山、トレッキングなどの来訪者増による自然環境への影響が少しずつ顕著になってきています。今ある自然をこれからも楽しむことができるよう、自然に優しい利用をお願いします。

ナキウサギの観察や撮影に訪れる皆さんへ

近年、ナキウサギの観察や撮影を目的に、多くの方が山を訪れるようになりました。

その中で、知らず知らずのうちに彼らの生活を脅かす行動をとってしまっていたり、高山植物やコケを踏みつけてしまったり自然に大きな影響を与えるケースが見受けられるようにもなってきています。

山の自然を守り、ここに暮らす野生生物たちがいつまでも安心して暮らせるように、ご協力をお願いします。

エゾナキウサギ

ナキウサギのこと

●すみか
大小の岩がゴロゴロと積み重なった「がれ場」で暮らしています。がれ場の上の植物や木が覆っている場所も彼らのすみかです。

●食べもの
植物食で草本の葉っぱや茎、お花、低木、シダやコケ、キノコなどを食べています

●冬眠はしません(冬の食料は貯食します)
長い冬を過ごすため、夏の終わり頃から冬の始めにかけて、食料(植物)を岩と岩の隙間に集め、乾燥させたものを冬の保存食にします。貯食は彼らが厳しい冬を過ごすための大切な行動です。 枝や葉をくわえて走る彼らの動きを妨げたり、ストレスを与えるような行動はしないようにしましょう。

●人の急な動き
急に立つ、急にカメラを向けるや大きな音、振動は苦手です できるだけそっと、静かに見守りましょう。

ナキウサギの観察や撮影の際のお願い

1.植物を踏まない
ガレ場には多くの植物(コケ、シダ類を含む)が生息しています。これらの植物はすべてこの場所の大切な生態系の一部です。 残念ながらここ数年で踏みつけにより植物が減少し、土がむき出しになってしまった場所が増えています。

2.岩をたたかない、静かに歩く
大きな音や振動はナキウサギにストレスを与えます。 移動する時も、足元の植物を踏まないようにゆっくりと。

3.近づきすぎない
ナキウサギの行動を妨げる原因になることがあります。 一定の距離をとり、静かに観察しましょう。

4.ごみを捨てない
人が持ち込んだものは、すべて持ち帰りましょう。 岩の隙間にごみが捨てられていることもありました。また、山中にトイレはありませんので、必ず携帯トイレを持参し、使用後はご自宅までお持ち帰りください。

5.食べものを与えない
野生生物に大きな影響を与え、あるべき生態系の姿を乱すことにつながります。

6.混雑している時は、長時間滞在しない
限られたスペースにたくさんの人がいることで、植物を踏みつけることになったり、ナキウサギの行動 に影響を与えてしまうこともあります。状況に合わせて、譲り合いながら過ごしましょう。

然別湖の山を訪れる皆さんへ

山はここで暮らす生きものたち(植物、木々、コケやシダ、野生動物など)のもの。

『おじゃまします!』の気持ちで歩きたいですね。

然別湖の自然を守りながら、これからもずっと山を楽しんでいけるよう、以下についてご協力を お願いいたします。

白雲山頂上から南を見る景色

1.植物の保護のために
・登山道から外れないようにしましょう
・休憩場所や登山道でのすれ違いの時は、植物を踏まないよう心がけましょう

2.野生生物の保護のために
・野生生物に出会った時は、近づき過ぎないようにしましょう
・野生生物に食べものを与えないでください

3.快適な利用のために
・ごみはすべてお持ち帰りください。山に人の持ち込んだものは残さないようにしましょう
・携帯トイレをご用意ください。山の中にトイレはありませんので、入山前にトイレをおすませください。
・ できるだけ混雑を避けて計画しましょう。然別湖周辺の山は登山道や頂上が狭いです。

然別湖周辺 登山口トイレ情報

○白雲山・天望山・東雲湖
6月初旬̃10月末 登山口に簡易トイレ設置

○東ヌプカウシヌプリ
登山口にトイレなし

○南ペトウトル山
然別湖湖畔温泉  扇が原展望台(冬期閉鎖)または然別湖畔温泉のトイレを利用ください

○西ヌプカウシヌプリ
扇が原展望台(冬期閉鎖)

4.入山は自己責任で
年に数回、登山道整備を行なっていますが、自然の状況は日々変化します。 倒木や落枝、落石などにご注意ください。入山前には十分な準備をし、メンバーの体力に合わせて行動しましょう。

近年、登山道を間違えて迷ってしまう方や、無理をし過ぎて歩くことができなくなり、救助の要請が出されるケースも見受けられます。

然別湖周辺の山は大雪山国立公園の特別地域に指定されていて、自然公園法の下、 自然の保護と利用のための事柄が厳しく定められています。

・白雲山、天望山、東雲湖、東ヌプカウシヌプリ:第1種特別地域
・南ペトウトル山:第2種特別地域
・西ヌプカウシヌプリ:第3種特別地域