独自の自然環境が育む生命
氷期の生き残り「エゾナキウサギ」
エゾナキウサギは、岩のゴロゴロとした地形をすみかにし、暑いところが苦手です。然別湖周辺には、岩のゴロゴロとした地形と、夏でも冷たい風を吹き出す風穴があり、ナキウサギにはピッタリの自然環境が残されています。
然別湖の固有種「ミヤベイワナ」
然別湖の北部水域と流入するヤンベツ川は、ミヤベイワナの生息地として北海道の天然記念物に指定されています。
他にも鹿追には沢山の野生動物が生息しています。身近に感じる動物、テレビの中でしか見たことないような動物さまざまです。
キタキツネ、エゾヒグマ、エゾシカなどの大型動物、クマゲラなどの鳥類、エゾシマリス、エゾリスなどの小動物、あげだしたらキリがないくらいです。なかなか、姿を見かけない動物もいますが、登山やトレッキング、散歩などで彼らがそこに居た痕跡を見ることがあります。
火山灰大地が育む生命
特徴は、柔らかく耕しやすく、保水性や透水性に優れているところで、鹿追の黒ボク土は支笏湖や恵庭岳、樽前山などから飛んできた火山灰が積もってできたものです。
日本全体の畑でみると、黒ボク土の割合は約47%ですが、世界的にみると1%未満で、実はとても希少な土質なんです。火山大国日本ならではの土壌と言えます。
黒ボク土は火山灰が主な母材ですから、火山の風下に広がっている土壌です。
畑の作物で感じる季節
鹿追町産の農産物はたくさんありますが、じゃがいも・小麦・豆類・てん菜(ビート)の畑作4品が主要作物として作られ、それぞれの作物の生育具合で季節を感じます。
耕した真っ黒な土の畑から湯気があがるのを見て春を感じ、白やピンクのじゃがいもの花やてん菜の葉の緑に夏を感じ、刈り取られた豆で作られるにお積みに秋を感じ、作物の収穫が終わった後の畑から冬を感じ、大地の恵みはお腹も目も楽しませてくれます。
溶岩ドームが崩壊してできた丘の牧草地
現在、流れ山地形の一部は牧草地になっており、若い乳牛が丘や斜面をのんびりと登ったり休んだりしています。
その牛たちの牛乳から作られる乳製品やソフトクリームはまさに大地からの贈り物です。