北海道 鹿追町のなりたち
大地が動き、北海道の原型ができた時代
地球上の大陸を動かすプレートに乗って、プレートの沈み込み地帯の日本列島付近に寄り集まって今の日本の形ができた。
巨大な噴火が海を埋め、十勝平野が誕生した時代
幾度も噴火を繰り返し、現在の形に近づいた時代
今から約200万年前に始まった周囲の火山活動で、山ができはじめた。大きく三期にわたる火山活動の末、現在の形が生成されたと考えられる。
白雲山や天望山(くちびる山)は、一番新しい噴火によってできたと考えられています。
それは、然別火山群の活動(新期然別火山) 約4万年前から現在の然別湖南側の山が噴火活動だったようだ。
①ナイタイ山(上士幌町)第四紀前期頃の成層火山
②南ペトゥトル 北ペトゥトル 第四紀後期の成層火山(旧期然別火山群)
③東西ヌプカウシヌプリ・白雲山・天望山・岩石山 第四紀後期の火山(新期然別火山群)
東西ヌプカウシヌプリの成り立ち
十勝平野に面してそびえている東ヌプカウシヌプリと西ヌプカウシヌプリも数万年前から1万年前くらい前までに何度か噴火を繰り返した。
その際に激しい火砕流が斜面を流れ下り、鹿追の大地を厚く覆っていった。
※上写真は約4万年前の西ヌプカウシヌプリ噴火の想像図。
然別湖周辺の山々に多い岩塊斜面
噴火の際、地表に現れたマグマは急激に冷えて固まり、その重みによって崩れ(自然破砕)、ガラガラとした岩塊を作った。
その後、寒さや水の影響(凍結破砕)によってバラバラに割れた。
岩塊斜面(ガレ場)は火山活動の際に地表に出たマグマが急激に冷やされて形成された溶岩ドームが、一気に冷えた影響で割れる(冷却破砕)などによって倒壊したものの名残です。
更に、当時氷河期だった気候の影響(凍結と融解によって岩が動き続ける減少)を受けて、今の状態になったと考えられています。
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